婚活アドバイザーから学ぶビジネスのコツ
- 池上秀志
- 16 時間前
- 読了時間: 12分
突然ですが、あなたは婚活アドバイザーの話をネットなどで目にすることはありますでしょうか?
私は別に興味がある訳ではないのですが、ちょくちょく目にします。簡単に言えば、だいたい皆さん高望みをし過ぎて怒られているやつです(笑)
話としても面白いのですが、私は商売を考える上で非常に有益だと思いますので、本日は婚活という切り口から改めてビジネス戦略を考えてみたいと思います。
まず第一にご理解頂きたいのは婚活(恋愛)も、就活(労働)も、事業(商品)も全てマクロ経済学で説明可能であるということです。
大雑把に言えば、女性の価値は若さと容姿で決まり、男性の価値は資産、収入、将来見込める収入(職業)によって決まります。これは別に私の意見を申し上げている訳ではなくて、だいたい恋愛市場、婚活市場を見るとだいたい、このように決まっています。
で、ここで簡単な考え方としては男性、女性双方ともに自分の価値が高ければ高いほど、自分を欲しがる人、つまり需要が多くなります。自分の価値が低ければ低いほど、自分を欲しがる人、つまり需要が少なくなります。
そして、自分の価値が高ければ高いほど供給できる人の数は減り、自分の価値が低ければ低いほど供給できる人の数が多いです。
分かりやすく書けば、年収200万円以上の人はいっぱいいるのに対し、年収1億円以上はあまりいない。
40歳以下で容姿端麗じゃなくても良いという条件なら人はたくさんいるけれど、20歳±2歳で容姿端麗ということになると数は少ないということです。
このように需要曲線と供給曲線が決まり、この需要曲線と供給曲線の交わる点が自分の市場価値ということになります。ここまでは単純なマクロ経済学(経済ではないけれど)で説明できます。
婚活アドバイザーの話を聞いていると、だいたいこのマクロ経済学的な話をされている訳です。ある意味では当たり前です。自分で見つけられるのであれば、つまりミクロ経済学的に解決できる問題であれば、自分ですでに結婚相手を見つけているはずであり、ミクロ経済学で解決できない人が結婚相談所に行くからです。
結婚相談所では結婚したい男女が多く登録しており、その問題はマクロ経済学的に解決せらるるのです。
以上が事実ですから、婚活アドバイザーの話は基本的に正しいと考えるのが良きと思います。
しかしながら、ここで私がいつも思うことがあるのです。
それは婚活アドバイザーの方に怒られている方は何故この需要曲線と供給曲線の交わる点を探さないのだろうかというのが一点です。
例えばですが、年収3000万円で今30歳、自分の会社を持っているという男性がいたとします。
マクロ経済学的にそれに釣り合う相手を見つけるとなると、18-25歳で見目麗しき女性ということになると思います。
ところが、何故か30歳で容姿普通な人が「年収5000万円以上はないと」とか言うから婚活アドバイザーに怒られる訳です。
で、先ず基本としてはこれは労働市場においてもある商品の市場においても同じことが言えるということを理解してください。
ごく普通の缶ビールを、スーパーやコンビニで販売しているのに、1本2000円は払ってほしいとか言うときっと経営コンサルタントに怒られると思います(笑)
このくらいのことはだいたいの人が理解されております。それが何故婚活になると理解されていない方が多いのかは知りません(笑)
あとは何故か、普通の能力、普通未満の労働時間、特別な技術や責任を伴わないの働き方なのに、何故か自分が平均年収程度だと「国民の生活が苦しいのは政府が悪いから」という人が多いのかも私は知りません(笑)
ただ、普通のビールを普通のコンビニやスーパーで2000円で販売しても、売れ行きが悪くなる、つまりかえって売り上げが落ちてしまうというのはほぼ全員理解されていることです。
これが需要曲線と供給曲線で簡単に説明出来るということも全員ご理解されているでしょう。
しかし、重要なのはここからです。多くの人はマクロ経済学的な考えに基づき、つまり大きな市場で婚活というものをするのですが、これを小さな市場に持ちこむことでブルーオーシャンに持ち込むことが可能になるのです。
例えばどういうことかと言いますと、頭が良い人に対象者を絞るとか、スポーツの全国大会経験者のみに対象者を絞るとか、身長が低い人に対象者を絞るとか、身長が高い人に対象者を絞るとか、国立大学卒業生のみに対象者を絞るとか、あるいは逆に高卒の人だけに対象者を絞るとか、歴史が好きな人だけに対象者を絞るとか、このように対象者を絞るのです。
マクロな視点で見れば、男性は収入(職業)と資産、女性は年齢と容姿で判断されます。
しかし、もっと視点を小さくすれば、必ずしも大きな市場で勝負をする必要はなくて、市場を狭めることでマッチングしやすくなるのです。
この時に理解しておくべきことは実は普通に戦えば不利になることが有利になることが多々あるということです。
例えばですが、小人症という病気があります。一応定義上は男性は159㎝未満、女性は147㎝未満が小人症ということになるようですが、実際にはもっと小さくて身長が120㎝くらいしかない大人の方々がいらっしゃいます。
やはり、現実問題身長が120㎝しかないと相手を見つけるのは難しくなります。特に男性は。
しかしながら、相手探しに困っているのは相手も同じなのです。そうすると、実は身長が120㎝しかないのであれば、身長120㎝前後の人に対象者を絞るとマッチしやすくなるのです。
逆に、身長180㎝を超えるような女性は身長190㎝以上の男性に対象者を絞ることでかえってマッチしやすくなるかもしれません。
そして、意外と抜け穴になっているのが優秀な女性は相手が見つかりにくい問題です。男性は自分よりも優秀な女性を口説くのはなんとなく気が引ける、女性は自分よりも優秀ではない男性に魅力を感じにくい、実は優秀な女性は大きな市場で考えるとマッチしにくい問題があります。つまり、売れ行きが悪いのです。
そうすると、同じくらい優秀な人同士というのは実はマッチしやすいのです。つまり、自信があるのであれば、男性は優秀な女性を口説く方が成約率が高いということです。
この場合、優秀だから競争が激しく手に入りにくいとはならないのです。これは高額商品にも実は同じようなところがあります。
私は海外のサイトで手榴弾とライフルまでなら防げるという自動車を見つけたので、仲介人の方に連絡して資料を送って頂いたことがありますが、誰がそんな車欲しがります?(笑)
普通はいらないでしょ?(笑)
でも、実は普通の人が欲しがらないようなものだからこそ、条件を絞りやすく、相手を見つけやすい、それも多少高値であっても買い手が見つかりやすいということは多々あるのです。
それから有効な戦略は自分にとって不利になる条件を先に出しておくということです。
もしも、私が婚活するのであれば専業主婦を募集し、お小遣いも支給しましょう。家事さえやってくれれば、私が仕事をしている間遊んでいても構いません。家事もまあなんとなくやってくれていればOKです。ホテルフォーシーズンズ並みにちゃんとしろとは申し上げません。
食事はご飯とお味噌汁とお漬物があれば良いです。夏場はそうめんや蕎麦に変えるなどある程度天候に応じた配慮は欲しいですが、簡単なもので構いません。洗濯は高めの洗濯機を購入しましょう。食洗器も購入しても良いです。
子供の教育に関しては、私が教育大学を出て、教員免許を持っていますから出来なくはないでしょう。とりあえず、死なないように食事と飲み物と最低限の衛生環境と気温を作ってくれればそれで良いです。
このように先に相手が有利になる条件(それは大抵は自分が不利になる条件)を決めてしまった方が成約率は高いのです。これが私がネットなどで見る婚活者を見ていていつも不思議に思う点です。
何故皆自分がどんな人と結婚したいかばかりを語り、自分が相手の為に何が出来るのかを語らないのだろうと。
自分が相手の為に何が出来るかを先に語る方が成約率は高まります。
もちろん、この時に自分の価値が高ければ高いほど相手の為に出来ることが増えるので、自分磨きも非常に大切です。
でも、時には優れた技術や能力が無くても誰でも出来るようなことがあります。
例えばですが、主人が帰宅すれば三つ指ついて出迎え、風呂では背中を流し、上着を受け取ってハンガーにかける、この程度のことでも随分とプラス点です。
いつの時代の話だと思われるかもしれませんが、時代なんか関係ありません。
仕事が出来て高収入な人ほど、会社では部下はかしこまり、ホテルもレストランもお高いところで質の高い接客を受けているのです。家で妻だけ態度が大きければやっとれません。
しかしこれは、実は女性にとって非常に有利な話なのです。
何故ならば、容姿が普通程度でも、これだけのことで多くのライバルを蹴落とすことが出来るからです。
逆に、男性の方も今現在普通程度の年収しかなくても、「俺が養ってやるから嫌なら外で働かなくても良い。収入はこれから増やすから、お金のことは俺に任せてくれ」の一言が言えるだけで、同程度の収入や学歴の多くの男性を蹴落とせるはずです。
責任と覚悟がいるかもしれないけれど、それを受け入れることで随分と自分に有利になります。
これはもちろん、商売も同じです。セールスレターとは自分が相手の為に何が出来るかを説明するものです。
この時の注意点としては、一体多数と一対一では多少アプローチが異なるということです。一対一での商談の場合、相手が何を求めるのかを先に知る必要があります。つまり、特定の誰か意中の人がいるのであれば、その人の希望を先に知ることが先です。
結婚してからもバリバリ仕事をしたいと言っている人に専業主婦になっても良いと言ったところで逆効果です。
一方で、一体多数で人を集める場合には、自分が専業主婦になりたい人の市場で勝負しようと決めたら迷わずに、そこで勝負をするのが一体多数の考え方です。このように細部は異なりますが、いずれにしても自分が相手の為に何が出来るかを語ることで成約率は上がるのです。
もう一つ私が不思議に思うことがあります。皆あんな人が良い、こんな人が良いとは言います。しかし、その代わりにこれには目をつぶるという人がいないのです。
例えば、20代前半の可愛い子と結婚できるのであれば、メンヘラでも良いとか、20代前半の可愛い子と結婚できるのであれば、めっちゃアホでも良いとか。
逆に、良妻賢母になれそうな聡明な人と結婚出来るのであれば、容姿は普通でも良いとか。
私の場合、一切文句も言わない、不平不満を言わない、いつもニコニコしているという人であれば、知能は犬猫くらいしかなくても良いです。話が通じなくても、全部こちらに任せてくれれば、こちらでやっておきますもん。子育てくらいは犬猫でもちゃんとやりますしね。
女性から男性へと考えるのであれば、年収2000万円以上あるならおじいちゃんでも良いとか、おじいちゃんなら年収5000万円以上、おじさんなら年収2000万円以上とか、あるいは収入高くなくても安定している仕事ならそれでも良いとか、あるいはイケメンなら年収300万円無くても良いとか、あれを取るならこれを捨てるということをすれば、実は成約率は高くなります。
これを商売に応用すると、お金さえ出してくれるのであればめちゃくちゃ丁寧に接客するとか、お金さえ出してくれるのであれば喜んで家来役引き受けますとか、あるいはホステスさんとかキャバ嬢さんとかはお金さえ出してくれるのであれば、一所懸命ご機嫌取りますという仕事でしょう。
あるいは商品の説明がめちゃくちゃ分かりにくくても良いのであれば、めちゃくちゃ高品質な商品お届けさせて頂きますとか、使い方が分かりにくくても良いのであれば、めちゃくちゃ高品質、高機能な商品をお届けさせて頂きますとか、購入してくれる人の数が増えるのであれば、全額返金保証つけますとか、あとから「辛すぎる」と文句を言わないと約束してくれるのであれば、めちゃくちゃ辛いカレー作りますとか、いずれにしても重要なことは、何かを求めるのであれば、何かを捨てると確率は上がるのに、何故婚活でこういうことを言っている人があまりいないのだろうと思う訳です。
まあまあ、ニュースになったり、話題になったりするくらいだから、ちょっと極端な例を私が目にしているだけというのが一番の理由でしょうけれども。
しかし、これは商売においては何かを得るために何かを捨てるという発想が無い人が多いようには感じます。
例えば、私の場合は初めから大衆に売れる訳がない、つまり、多くの人に買ってもらえるわけがないというのを理解した上で、講義の質というものを物凄く上げてオンラインスクールを販売しています。もちろん、価格も高いです。簡単に人は集まりません。
でも、大衆を捨てる代わりに、エリートを多く獲得しているとは思っています。その分、単価も利益も拾えています。
また、商売は売り上げを上げることも大切ですが、経費を抑えることも大切です。その為の工夫というものも同じ考え方でいけます。
例えば、障害を持っている方、高齢者の方、午後3時には仕事を終えて子供を保育園に迎えに行かないといけない方、元暴力団関係者の方、元犯罪者、教養や社会経験の少ない高校生を雇う代わりに人件費を安く抑えるという手もあります。
それが良いか悪いかは知りません。それはその方の事業形態に依るでしょう。ここで私がお伝えさせて頂きたいのは考え方の部分です。
ちなみにですが、婚活においてマクロ経済学の仕組み、つまり、婚活市場の力学を理解していない人が上手くいきにくいのと同じで、労働市場においても相手が労働市場の力学を理解していない場合、あまりうまくいきません。
私はこれまで成るだけ相場以上の金額を私の会社の為に働いてくれる人にお支払いさせて頂けるように努力してきました。
しかしながら、頭が悪い人と仕事をする場合、「この仕事でこんなにもらえて有難い!!」とはなかなかならないのです。なかなかならないというか、そうなりません。
寧ろ、「自分はこれだけもらえるってことは自分に価値があるんだ」と勘違いしてどんどん図に乗るという場合が散見されました。
当たり前ですが、次からは仕事を頼もうとは思いません。従業員なら解雇です。
一方で、労働市場における均衡価格、市場価格を理解している人に限って、感謝してくれます。感謝してくれるから、こちらも次からも成るだけ多くお支払いさせて頂けるように努力致します。
断片的なネット情報ではありますが、婚活アドバイザーの方々のお話を聞いていると仕事にも役立つ点が多々ある、基本は同じではないかと思った次第であります。まとめると以下の通りです。
・マクロな視点(大きな視点)で見た時の力学をまずは理解せよ
・それを理解した上で、小さな視点で物事を考えて、自分の有利な土俵に行け
・自分が求めるものを手に入れるために、何を自分は相手に与えることが出来るか、そして、それをどのように説明できるかを考えよ
・何かを求めるのであれば、何を捨てるかを考えよ
参考になりますと幸いです。
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