会社員や公務員の方が起業して一番初めに苦戦すること
- 池上秀志
- 8 分前
- 読了時間: 11分
あなたは今すでに起業していて、まだ起業家生活というものに慣れずに苦戦しておられるでしょうか?
あるいは具体的にいつ起業すると決めておられるでしょうか?
あるいは具体的にいつとまでは決めていないけれど、漠然と将来は起業したいと考えておられるでしょうか?
あるいは副業でも良いからご自身の事業を起こしてみたい、事業主になりたいとお考えでしょうか?
今回の記事はそういう方以外はお読みにならないでください。
何故ならば、会社員や公務員で生きていくと決めている方が今回の記事を読むとかえって生き方に悩みや迷いや煩悶が生じかねないからです。そのくらい、会社員、公務員としての生き方、起業家の生き方というものは違うのです。
さて、起業直後のまだ慣れ親しんでいない方、これから具体的に、あるいは漠然と起業しようと思っている方のみ残ったところで、早速本題に入りましょう。
私はこれまで拙オンラインスクール「起業家マスタープログラム」を通じて、多くの起業家さんのサポートをさせて頂きました。その結果として、明らかに傾向として生ずるのが、皆さん初めは考え方を変えられないというところで苦戦されております。
会社員、公務員時代の考え方がすっかりとしみついてしまっており、起業家としての考え方に適応が出来ないのです。
では、会社員、公務員の考え方と起業家の考え方の最も大きな違いは何か?
それは自らの頭で考えるということです。
このように書くと多くの方がこう思います。
「あ~良かった!自分は自分の頭で考えられるから大丈夫だ。会社員だって、上司の一歩先の考え方やお客様の気持ちを先読みして行動しないと出世できないからな」と。
でもね、それって自分の考えじゃないですよね?
あくまでも、経営陣や上司の考え方を先読みしたり、理解して行動しているだけなんです。あるいは経営陣や上司から指示された範囲内で業務の効率化を図っているだけなんです。
あるいは会社側が用意した商品、サービス、価格帯の中で少しでもお客様に喜んでもらえるように考えているだけなんです。
すべてに共通して言えることですが、問題の枠組みから考えるということが無いんです。問題の根本から考えるということがないんです。
例えばですが、同じ営業の仕事でも会社勤めの方は自分が販売している商品や価格に疑問を持つことは出来ないですよね?
疑問を持っても良いけれど、疑問を持ったところでどうしようもありません。その商品をその価格で販売するしかない訳です。
ある保険営業をされている方は一所懸命に説明しながらも、心の中では「保険なんかどこの会社のやつでも一緒だろ」と思っていたそうですが、良しにつけ悪しにつけ、一から自分の頭で考える必要がありません。
また、上司や経営陣の考えを先読みする、指示を理解する、指示の意図を理解する、このすべてにおいて言えることですが、答えが初めから用意されており、その答え以外は間違いであり、その答えは正しいのです。
つまり、上司の指示に従って動く以上は、あるいは上司のまたその上司のまたその上司と遡っていくと経営者に行きつく以上は、経営者の考えや指示こそが正しく、とりあえずそれに従っておけばくいっぱぐれることはない訳です。
先ず、そもそも論ですが、多くの方が誤解していますが、会社員の場合は客とは一般的に言う客ではありません。だって、お客さんからはお金もらってませんから。お客さんはあくまでも商品の代金としてお金をおいていくだけであって、会社員はお客さんからはお金をもらいません。
会社員は株主からお金をもらっているので、真の顧客とは株主なのです。株主が満足しなければ解雇ということになります。実際には、日本の労働法ではそう簡単に解雇には出来ませんが、アメリカなんかだと本当に即日解雇です。
こういう生活に無意識のうちに慣れ親しんでいるのです。こういう生活に無意識のうちに慣れ親しんでいるとどうなるか?
分からないことに直面すると、「知らないから出来ない」ということでフリーズしてしまうのです。
まだマシな人はインターネットや本を読んで答えを探そうと思うのですが、そもそも論、具体的な答えを探そうとすることが間違いなのです。
そして、ここまで書いてお分かり頂けると思いますが、これは受験勉強や学校での勉強の延長なのです。
学校の勉強もそれが正しいか間違っているかとは関係なく、学校側が事前に用意した答えを書けば正解出来るし、それが書けなければ間違いということになります。
ですが、英語にしろ、国語にしろ、正答なのに間違いだと言われることはままある訳です。
一番ひどいのは私も教員免許を持っている社会科です。社会科はほとんど社会科学ではなく、この世の支配者たちの洗脳教育であると言っても過言ではないくらいに中身がひどいです。教員免許を持っているからこそ言わせて頂きますが、社会科が全教科の中で一番学問としてはお粗末なのではないでしょうか。
では、予め答えが用意されていないのであれば、どうすれば良いのか?
自分で探しにいくしかありません。ところが、会社員生活、公務員生活に慣れ親しんでいる人はこの自分で探しに行くという発想がないのです。この発想がないからフリーズしてしまって、何も出来ないのです。
何もできなければ売り上げが作れないから、早晩立ちいかなくなります。
では、自分の頭で考えるとはどういうことなのでしょうか?
ここを多くの方が見落としていることですが、実は情報収集から始めなければなりません。そして、くり返しになりますが、初めから答えを探してはいけないのです。寧ろ、この時点では何が最適解かは分からないということを自分で理解しておく必要があります。
多くの人が「答えがないと動けないからフリーズする」、あるいは「答えを探しにいくが見つからないからフリーズする」かのどちらかの状況になってしまっています。どちらも答えを誰かが与えてくれることに慣れ親しんでしまっており、「自分の頭で考えて答えを作る」という発想、あるいは習慣がないのです。
では、答えはどうやって見つければ良いのでしょうか?
一言で言えば、情報収集、情報整理、情報分析の三段階を経て、自分なりの答えを作らなければなりません。
ここで重要な点は三点あります。
先ず第一に、情報収集の中には行動も含まれるということです。学生時代に勉強が出来た人ほど、情報収集を本に頼りがちです。本は費用対効果最強の道具であることは今も昔も変わりがないでしょう。これを重視すること自体は間違ってはないのです。
ちなみにですが、私も一番の情報源は本とオンラインスクールです。お金を出して一般論や理論を学ぶのが一番費用対効果は高いです。
ただその一方で、商売である以上は行動して情報を得ることも必要です。
例えば、色々なブログを書いたり、ユーチューブに動画をあげつづければ、だいたいみんなが何を求めているのかが分かるようになってきたりもします。
実は会社員、公務員、それも大企業で働いてきた人ほどここが盲点になっています。大企業に勤めていた方のお話なんかをお伺いすると、一枚の文書を世に出すにしても何人もの上司のハンコが必要であったという話を聞いたりします。
これは面倒くさいと言えば面倒くさいです。
しかしながら、部下からすれば世に出す前に何人もの経験者たちのお墨付きをもらっているという絶対的な安心感があるのでしょう。この安心感に慣れ切ってしまっている人は不確実な状態で行動をすることに多大なストレスや恐怖を感ずるのです。
公務員勤めの方も同じです。やはり、一枚の文書を世に出すにしても何人もの監査を経て、場合によってはハンコをもらって、それから世に出します。
ですから、何が何だか分からないままに世に出すことの恐怖、心理的抵抗がものすごいのです。でも、実際には何がなんだか分からないままに世に出して、それを以てして情報収集するくらいの感じで良いのです。
あとは単純に、お客さんと仲良くなってお話をお伺いするというのも一つの手です。アンケートとかでも良いんですけど、アンケートとか直接的に話を聞いたりすると、どうしても余所行きの答えになってしまって、本音が得られにくいです。
チェーン店とかであれば、情報も質より量が必要だと思いますから、アンケートでも良いかもしれませんが、中小企業や零細企業の場合は、世間話の中から情報を得ていった方が良いです。
要するに、どんな人がどんな目的で来店しているのかというような事柄です。こういった情報が新商品を作成する大きなヒントになったりもする訳です。
それから二点目の要点は、情報整理までの段階では一切主観を入れないということです。これも多くの人が見誤っているところです。要するに、多くの人が初めから答えを探すということは、瞬時に役立つ情報と役立たない情報を分けているということです。
しかしながら、瞬時に分類する以上はその判断基準は「なんとなく」なんです。「なんとなく自分はこう思った」以上終了なんです。
ちなみにですが、女性が起業に向かない理由もここにあります。女性は感情の生き物です。基本的には情報を感情で処理していきます。なんとなく良さそう、なんとなくダメそう、なんとなく好き、なんとなく嫌い、こういった基準で情報処理をしていくので、本能的には女性は起業に向きません。
しかしながら、嘆かわしいことに昨今は女みたいな男が増えました。あなたもそうなっていないでしょうか?
情報収集と情報整理の段階では判断をしてはいけません。情報をなるべく多く集め、それを整理し、整理が終わった段階で初めて分析を加えていく、つまり主観を加えていくのです。
どうしても、会社員、公務員生活が長いと男に生まれながらにして、女みたいな考え方しか出来ない、つまりなんとなく良さそう、なんとなく正しそう、なんとなく好きで判断してしまう人が多いのです。
何故ならば、最終的な責任を自分一人で負うということがないからです。決断の重みが低いと言えば良いのでしょうか。リスクを背負って必死に絞り出した意見ではないのです。
まあ、フリーズするよりは良いのかもしれませんが、問題は「なんとなく良さそうな」情報に行きあたらなかった場合です。
そもそも、起業のような人生がかかっている、非常に心理的重圧の高い局面で、感情だけで判断を下せる傑物などおりません。これが理由で多くの場合はフリーズして、何もできず、時間だけが経ってしまってジ・エンドということになるのです。
そうならないためには、先ずは主観を入れずになるべく多くの情報を仕入れて、それを整理することが大切なのです。
三点目についてですが、最終的には自分が集めて整理した情報に分析を加えて自分なりの結論というものを出さねばならない訳ですが、この時に最適解というものを求めないことです。
無論、理論上は最適解というものはあるのでしょう。あるのだろうけれども、我々限られた理性的存在者である人間には何が最適解であるかは決して分かりえません。決して分かりえないものに囚われるよりももっと大事なことがあります。
それは自分が絶対にこれが正しいとかこれが一番良いと信じぬけるまで考え抜くことです。
これがロボットと人間の違いになる訳ですが、仮にA案とB案を比べた時にA案の方が優れ、B案の方が劣る場合であったとしても、A案を選んだ人間でも、あっちに気持ちがふらふら、こっちに気持ちがふらふら、そっちに気持ちがふらふらと気持ちが定まらないようでは結果が出ません。
一方で、B案を選んだ人間が不退転の決意と覚悟を持ち、一心不乱に事業に打ち込めば、成功する確率はぐんと上がります。
つまり、人生は判断だけで決まる訳ではないということです。判断ももちろん大事ですが、そのあとの行動力、自己規律能力、胆力といったものが非常に大きく成否を分けます。
これを考えると、自分が一番良いと信じぬけるもの、自分が一番正しいと思うものを見つけるまで考え抜くことの方が大切なのです。
あるいは少し表現を変えてみましょう。
「自分が現時点で最も正しいと思うものは何か、自分が現時点で最も良いと信じぬけるものは何か」
これを考えることが自分の頭で考えるということなのです。
もうお分かり頂けましたね?自分の頭で考えるということの意味合い。
会社員、公務員生活が長いと良きにつけ、悪しきにつけ、最後は上司の判断、上司のお墨付き、上司の許可、上司のハンコというものが必要になり、自分の頭で考えずに、上司の最終判断がないと動けないし、動いてはいけないという生活に慣れてしまっているのです。
でも、起業するとは自分の判断、自分の決断、自分の責任で、自分で行動するのです。ここの根本的な考え方が変わらない限りはいくら具体的な手法やテクニックを教えてもものの役にも立ちません。
少しでもあなたのお役に立てますと幸いです。
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