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ちゃんと起業してはいけない理由

 突然ですが、あなたはこれまで「ちゃんとしなさい」と親や先生から怒られたことはあるでしょうか?


 私は死ぬほどあります。


 ですが、起業をする際には絶対にちゃんと起業してはいけないのです。今回はその理由を解説させて頂きます。そもそもの話ですが、ちゃんと起業するとはどういうことでしょうか?


 いや、そもそも起業するとはどういうことでしょうか?


 この単純な理屈を先ずは考えていきましょう。


 早速結論から言いますが、起業して成功するとはどういうことかというとちゃんと入ってくるお金が出ていくお金を上回り続けることです。


「えっ?これだけ?」


と思われるかもしれませんが、これだけですよ。この簡単なことが出来ないから、起業して5年以内に約9割が倒産するのです。


 更に言えば、資本金(開業資金)を用意したり、銀行から借金する方法もありますから、使えるお金をもう少し用意してから起業することが大半ですが、それでも倒産するのです。一体それは何故でしょうか?


 その理由は単純で、皆ちゃんと起業しようとするからです。ちゃんと起業しようとしたらダメなんです。


 ここではちゃんと起業するの意味をきちんと定義しましょう。私が言いたいのは以下の二つです。


1 免許や資格の取得にこだわる


2 色々と体裁を整える


 この二つです。


 先ずは一点目から見ていきましょう。世の中には国の許可を取らないといけない商売というものがあります。例えば、医師とか鍼灸師とかあるいは飲食店や旅館業も届け出を出して最低限の検査を受けないといけません。


 ですが、そうではない商売もたくさんあるにも関わらず、多くの人が資格や修行をやりがちです。必要なことは当然しなければなりません。ですが、はっきり言ってそんなことは終わりがありません。私はアマチュアランナーさんのコーチング業を始める前に、日本ランキングの42番まで行きました。その年の日本で42番目に速かったのです。


 3万人出場する大阪マラソンでは日本人トップの2位に入りました。それでも、勉強に終わりはありません。勉強は一生続きます。


 そして、逆にじゃあ資格は何をもっているのかというと資格は持っていません。世の中にはジュニアコーチング認定とかランニングアドバイザーとか様々な資格がありますが、私は何も持っていません。それで何か問題あるかというと何も問題ないのです。


 よく「資格はあるか」とか聞かれることがあるのですが、胸を張って「資格はもってません」と答えます。そんなものは商売をする上では関係がないからです。


 同じようなことをホリエモンも言っていました。曰はく「寿司職人になるのに10年も修業してあんなのなにしてるんだ?寿司屋なんか回転寿司で1か月アルバイトすれば出来るよ」とおっしゃっていましたが、私もそう思います。


 別に寿司屋さんをなめている訳ではありませんが、回転寿司でもちゃんと商売が成り立つということはきちんとした食材を仕入れることが出来れば、あとは回転寿司のアルバイト程度の技術でいけるはずなのです。


 そして、出来具合に自信が無ければ、価格を下げれば良いのです。それで、ちゃんと出ていくお金よりも入ってくるお金が多くなるようにすれば良いのです。しかも起業して毎日寿司ばっかり握ってたらそのうち味も良くなります。


 それだけのことなのに、10年も修業をしてたら時間がもったいないです。10年修業は極端ですが、はっきり言って1年でも2年でも早い方が良いです。


 何故、私がそのように言うかというとこの1年、2年でも私の収入は増え続けており、様々な経験が起業家としての私を成長させ続けているからです。だから、1年でも2年でも起業は早い方が良いのです。


 次に二つ目の体裁を整えるということですが、これはどういうことかと言いますと実例を出した方が早いと思います。仮にラーメン屋さんを始めるとしましょう。この時、初期費用にいくらかかるでしょうか?


 以下精神工学研究所山西茂先生のブログより引用させて頂きます。


引用開始


1・10坪のお店

 10坪というと33平方メートルです。


 これでもどのくらいの面積か想像しにくいと思いますので、正方形にすると一辺が5.74メートルになります。


 短辺の長さが4.12メートル、長辺の長さが8メートルぐらいが10坪です。


 想像以上に狭いと感じませんか?


 ここでラーメン屋をするとなると、ほとんどの人は賃貸になると思います。


 まず、その賃貸費用が思いのほか高いのです。


 月に20万円の家賃の店舗を借りる場合、保証金というものが必要です。


 これが家賃の10か月分ぐらい必要です(200万円)。


 この保証金というのは家賃が支払えなくなったりしたときの「保証」ということですが、

慣習として20万円ぐらい差し引かれて戻されます。


 そうでありながら今は家賃保証会社という保険に入ってくれと言われることが多いようです。これが約一か月分ですから、20万円です。さらに不動産屋の仲介手数料が3か月分として、60万円必要です。


 ですからここだけですでに、280万円が必要になります。


お金が残らない


2・内装費

 内装費はピンからキリまでありますが、平均的なもので坪当たり50万円かかるそうです。10坪ですと、内装費が500万円になります。個人経営のお店ですと平均が坪当たり50万円ぐらいです。


 次に厨房機器です。冷蔵庫や冷凍庫、製氷機や流し台ガス台が必要です。

これらには給排水工事が必要になります。


 これ込みの内装費で坪60万円が相場です。ということで厨房機器込みの内装費だと、10坪で600万円が必要です。あと鍋や食器が50万円だとすると、全部でいくらになるでしょう。


280万円+600万円+50万円=930万円


 つまりわずか10坪のお店と言っても1000万円ぐらい開店前に必要になるということです。


小さいお店でも意外に必要な開店資金


3・まだ必要

 まだお店が出来上がっただけで、調理を始めるには食材が必要です。つまり仕入れ業者です。ラーメン屋だったら八百屋・麺屋・肉屋、そして備品業者が必要になります。


 個人で始める時は地元の八百屋・麺屋・肉屋にお願いした方がいいということでした。じつはこれには二ついいことがあります。


 地元の店屋さんだと新しく始める飲食店に好意的で、いろいろサービスしてくれる可能性が高いそうです。もうひとつは、仕入れ業者が地元のお店だとそこの家族が食べに来てくれることが期待できます。


 開店してからもアルバイトのお給料とか、水道光熱費、自分の生活費も必要ですね。

一体いくら手元資金あればいいんだ?という感じですね」


引用終わり


 という訳で1000万円もかかるそうですが、先日の無料動画「さっさと起業して下さい。天下一品から学ぶ正しい起業の仕方」でも解説させて頂きました通り、数万円からラーメンの屋台を作った人もいる訳です。


 そして、その後きちんと事業を拡大して、チェーン店化して一大事業にしている訳です。これも私の持論ですが、そうやってさっさっと起業してしまったことが事業を拡大することに成功した最大の理由です。


 では、逆に起業に必要なものとは何でしょうか?


 それは適正価格とセールスファネルの構築です。逆に聞きたいのですが、寿司屋さんで十年間修業してセールスファネルの構築の仕方を教えてくれるでしょうか?


 普通はそんなことは教えてくれません。何故なら、セールスファネルの構築が出来るということは起業できるということであり、自分の店ではもう働いてもらえないようになるからです。また、セールスファネルの構築自体は社長の仕事であって従業員の仕事ではないので、それを割り振るということもかなりの大企業でなければあり得ませんし、大企業でもごく一部の社員がそれを担当することになり、それ以外の社員がそこに関わることはほぼないです。


 資格を取ったり、修業をしたり、きちんと内装を整えたり、それ専用の店舗を借りたり、実はどれでも重要なことではないのです。重要なことではないのに時間とお金という投資をすることになります。商売とは、投入する者よりも得るものが大きくなるように常に設計しなければならないので、まだ1年も儲かっていない時点で多額の投資(時間とお金と労力)を投入しているようでは、なかなか起業は上手くいかないのです。


 逆にですが、如何にして時間とお金と労力をかけずに起業をするのか。これを考えるのは私は個人的に楽しいです。だって、ここが工夫のしどころじゃないですか。例えばですけど、金と権力があってどこかの建設会社と癒着して、公共の道路工事でもすればそりゃ丸儲けです。


 あるいは通貨発行権を持っているような人たちであれば、そもそも好きなだけお金を使えるのですから、どんな商売をしたって成功するに決まっています。でも、そんなのは面白くないではありませんか。


 如何にお金がない状態で、ちゃんとしていない状態で起業をするのか、これを考えるのが面白味です。ですから、サラリーマン起業もおススメしていますが、初めは遊び感覚でなんでもやってみれば良いと私は思います。


 また、今はインターネットがあるので本当に元手無しから商売を始めるのが簡単になりました。「こんなもんで大丈夫かな」と思うようなものでも価格を下げて販売すれば全然大丈夫です。そこから、少しずつ価格を上げていけば良いのですから、それほど難しいことではありません。


 ちなみに、適正な価格設定はどうすれば良いのかということですが、だいたいこのくらいなら売れても売れなくてもどっちでも良いかなという価格設定にすれば大丈夫です。例えばですが、私のズームコンサルは1時間15000円です。ズームコンサルのお申し込みが入ったら、私は嬉しいです。嬉しいですが、キャンセルが入っても嬉しいです。何故なら、仕事が今めちゃくちゃあるからです。


 別にズームコンサルのキャンセルが入っても、その1時間で仕事をすれば15000円くらいはすぐに稼げるのでキャンセルが入っても嬉しいし、申し込みが入っても嬉しいです。これが例えば、1時間10万円だったら、正直かなり嬉しいです。かなり嬉しいということはどうしても私の方が立場が弱くなってしまうということです。立場が弱くなってしまうとなかなか交渉事というのは上手くいきません。セールスとは交渉なので自分の立場が弱くなるとなかなか上手くいかないのです。


 一方で、これが一時間五千円とかであれば、時間を拘束される上に五千円しかもらえないのであれば、他の仕事をしたいと思います。つまり、そもそも私の方に交渉しようという気が起こらないのです。


 そして、当然ですが、無料ブログや無料動画しか見ていないのにああだこうだと言ってくる人の相手をしようとは一切思いません。つまり、アンチコメントは私にとってはノーダメージなのです。


 このように自分の頭の中で価格を上げたり下げたりしていると、なんとなく売れても売れなくても良い価格というのが見つかるはずです。売れて欲しい気持ちと売れなくても良い気持ちがだいたい半々になるのが正しい価格設定です。


 そして、初期の段階ではこの半々の気持ちになる価格は低いに決まっています。だから、低い価格から始めるのが正しいのです。


 唯一の例外は他に収入の柱がある場合です。例えばですが、私の起業家マスタープログラムは36万円ですが、これは初めから36万円です。何故、初めから36万円なのかというと、私自身もうすでに元手無しから起業してかなりのお金を稼いであり、今でも毎月200万円前後稼いでいるからです。


 なので、私自身もその価値は重々承知しており、更に分割払いで月額15000円から受講できるので、これが出せない人には受講して欲しくないなという気持ちがあるからです。なので、だいたい売れたら嬉しい気持ちと売れなくてもまあいいかとなる気持ちが半々になるのが36万円なのです。


 そして、これも重要なことですが、この気持ちが半々になる場合、起業家マスタープログラムに関する問い合わせが来た時に、客観的に相手の立場に立って考えることができるのです。


 その結果として信頼されます。信頼されるからセールスが上手くいくのです。このように全てが好循環になるので、サラリーマン起業も捨てたものではないのです。収入の柱が他にあれば、余裕が生れますから。


 という訳で、今回はちゃんと起業してはいけない理由でした。


 現在私がブログを書き始めて全く無収入の所から月収100万円を突破するまでに学んだ様々なことを約23万字にわたって(ちなみにこのブログで5000字程度)徹底解説している『情熱を金に変えろ』(3000円)という書籍があるのですが、現在こちらの原稿データをPDFファイルで無料でプレゼントしております。


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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役 池上秀志

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 2017年9月からブログを書き始め、サイトの収益化に苦戦する。サイトを立ち上げてから初めの約2年半はほぼ無収入。ウォールストリートで年に50億円稼いでいたセールスの天才ジョルダン・ベルフォートより直線説得法を学び、初めての月間20万円、30万円、40万円、50万円と記録を更新し続け、3回目の緊急事態中に自宅から一歩も出ずに月100万円を達成。

 

 現在はブログやユーチューブなどの無料コンテンツの利用者は月間10万人、オンラインと電話だけで、対面営業無しで年間数百人の新規顧客を開拓し続ける。好きなことを仕事にしたい人や顧客獲得に悩む経営者の悩みを解決し、サポートしています。

​ ジョルダン・ベルフォートの直線説得法認定コースを2021年4月2日に修了する。

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